感染性をもつウイルス粒子の <感染性・ウイルス・健康>

完全形態をビリオンとよぶ。

ウイルス粒子の構造や形態はグループ(基本的には科)によって違いがある。

ウイルス核酸とそれに結合しているタンパク質を取り囲むタンパク質殻をカプシドとよぶ。

ウイルス遺伝子とカプシドをあわせたものがヌクレオカプシドである。

ウイルスによってはカプシドの外側にエンベロープ(外被)がある。

パラミクソウイルスなどはカプシドとエンベロープの間にMタンパク質、ヘルペスウイルスにはテグメントとよばれるものがある。

カプシドは小さいタンパク質粒子である多数のカプソマーからできている。ウイルスの核酸はDNAかRNAのいずれかである。

それぞれ二重鎖(2本鎖)DNA、単鎖(1本鎖)DNA、二重鎖(2本鎖)RNA、単鎖(1本鎖)RNAの4種類がある。

多くのものが二重鎖DNA、単鎖RNAである。DNAは線状のものが多いが、環状のものもある。

RNAの多くは、一つの構造体であるが、いくつかの分節(断片)になっているものがある。

A型、B型インフルエンザウイルスは8個、レオウイルスは10個、ロタウイルスは11個、ブニアウイルスは8個の分節からなる。

また、レトロウイルスのように同じものを2組もつものもある。

ウイルスの核酸は宿主の力を借りて自分と同じものを複製する。

ウイルス遺伝子の完全な1組をウイルスゲノムとよぶ。ウイルス遺伝子の数は3個から200個であり、細菌類などより少ない。

ウイルスの核酸はウイルスの感染性を担っていると考えられる。

ウイルスによっては、ウイルス粒子から抽出した核酸だけを宿主細胞に注入すると、これだけで感染がおこり、同じ型の子のウイルス粒子がつくられていく。

このような核酸を感染性核酸とよび、この現象をトランスフェクションTransfectionという。
update:2009年08月23日